9月2日(日) 神田にて伊東裕樹さんによるチューンナップセミナーを開催した。

熊聾雪倶楽部では初めての取り組みだ。参加者は23人で手話通訳をつけてセミナーを受けた。伊東裕樹さんはオリンピアンの佐々木明さん、皆川賢太郎さんの板を手掛けてきた。世界を飛び回ってきたサービスマンだ。

サービスマンとはスキーヤーの滑りを見て、板の特徴、大会当日のゲレンデコンディションを分析し、チューニングをする。勝敗を分けるのはスキーヤーだけではない。サービスマンが誰かにもよるのだ。

そのチューニングを学びたい気持ちからこの企画を立てた。参加者は手話通訳を通して、伊東さんの話をしっかり見ていた。伊東さんの動き、シンプルなチューニングの動き、ワックスが1枚で剥がれていくさまを見て息をのんだ。これが世界のチューニング。エッジもちょっとした仕掛けでこんなにも手触りがこんなにも変わるのかというものを体験した。

チューニングの大切さだけではなく、スキー板を操作しやすく手入れし、楽しく怪我もせず滑って欲しいこと、スキー道具を大切にして欲しいことをお話し頂いた。熊聾雪倶楽部ジュニアたちは、「これからは自分でチューニングをしたい!」「自分でチューニングをしていたけど、エッジがまだ甘かった。伊東さんのエッジは凄い。」とこれからのシーズンに向けて心に火が点いた。

今回、会場のご協力を頂いた石井スポーツの横田さん、チューンナップセミナーの講師をお引き受け頂いた伊東裕樹さん、スタッフの方々ありがとうございました!

フィッシャーチューニングベース

Photo:Takeshi Nakano